私のバイク遍歴（7） ホークⅡ

中型免許を取った私は、早速ホークⅡ（400cc）を買ってもらった。

東北ソロツーでの1枚

当時、HONDAの400ccではこれが主力車種で、非常に売れていた。私も例にもれず、あこがれていたわけである。

ちなみに他メーカーの400はと言えば、KAWASAKIではFXが出る前で、Z400T、それからKH400　SUZUKIではGT380と、SUZUKI初の4ストマシンGS400があった。YAMAHAは確かGX400。KHとサンパチ以外はどれも、4スト2気筒・シングルディスク・スポークホイールと似たりよったりだった。　

今、ホークⅡの記憶を辿って書いてみると・・・・・

OHC2気筒、3バルブ、超ショートストローク、360度クランク、ハンドルは大アップハン。車重は170kgぐらい。特徴的なショートメガホンマフラー、段つきシート、シングルディスク・・・。

あちこちの自動車学校で教習車に使われていたので、とても乗りやすいバイクだったと思う。中型入門には最適なバイクだった。

でもちょっと辛口評論をすると・・・
2気筒ながら、2つのピストンが同時に爆発するので、その振動を打ち消すためにバランサーを装備していた。
したがって、鼓動感はまるでなく、乗った感じはツインらしくないと言うより、「マルチの味付けをしたツイン」とか、「マルチになりたかったツイン」という印象を受けた。

それと困ったのは、ひどくバンク角の少ない車体だった。どれぐらい少ないかというと、乗り始めて半年で、駐車場で８の字をやっていると簡単にステップを擦ってしまうぐらいのもので、それこそ、左から右へ、右から左へ切り返す時以外は擦りっぱなしである（たぶん今ではできないが、笑）。
排気音もよいとは言えず、その音は「ブァー、ブァー」という味気ないもので、今では「バブバブ」という愛称もあるらしい。

でも、このバイクには雨の日も風の日も真冬も、毎日乗った。足がこれしかなかったから、当たり前ではあるが。そしてたくさんのことを学んだ。一人で初日の出を見に行ったり、転倒も、左折車に巻き込まれたりも、バイク同士の衝突もあった・・・。経験しなかったのはタンデムぐらいのものだろうか（爆）。バイクに乗っていて一番楽しい時期だったと思う。

続く・・・