« 私のバイク遍歴(28) ナナハンにも慣れた | トップページ | 私のバイク遍歴(30) 198X年の鈴鹿8耐-前篇 »

2010年3月 5日 (金)

私のバイク遍歴(29) CBX1000試乗

Kは約束の日時に、約束した場所にバイクで現れた。
手紙どおり2人乗りで来たが、何のことはない、後ろは男である(笑)。今と違って高速道路の2人乗りはできないから、延々と一般道を走ってきたわけだ(ご苦労さま)。

Kが乗ってきたバイクは、レンタルバイクのCBX1000だった。下の写真より後期の、フルカウルをつけてツアラーに転身したCBXである。

Img_8746

早速、広いところで試乗させてもらった。
またがって下を見る。Fによく似た意匠のメーター、セパレートのアップハンドル、Fより大きいタンク。やはり、ナナハンとリッタークラスの車格は、ちょっと違う。1回り大きい。
しかしこのバイクで何より特徴的なのは、否、このバイクの全ては、DOHC6気筒、24バルブ、6連キャブのエンジンだろう。前から見ると衝立、またがって上から見ても、やはり衝立だった。

セルスイッチオン。アクセルをあおると、「バオ」ではなく「シュイーン」という音がした。

慎重にUターンして、そろりと乗ってみる。
トルクが強い。そして何より振動がない。なさすぎて、本当にモーターのようだと思った。6気筒に比べたら、4気筒でも鼓動感はあると感じた。
そしてフル加速を試みたその時、メーターパネルから黒い大きいものが飛んできた。

「うわっ、メーターが外れたか

最初そう思った。高価なリッターバイクなのに、フル加速したらメーターが外れたなんて、とんでもないと思ったが、よく見るとメーターは元の位置で動いている。訳も分からず急いで止め、タンクと股の間に留まっているものを見た。

なんとそれは、合羽であった。メーターとカウルの間に合羽を挟んでいたのが、フル加速でスッ飛んできたのである(爆)。                                              

そしてS氏を部屋へ案内した。S氏とは初対面。細面だが、同じ趣味を持つ者ときて、すぐ打ち解けてしまった(こう書くと、細面の方は気難しいようだが、そういう意味ではない)。
S氏はKの同僚で、三重県鈴鹿市出身。実家は鈴鹿サーキットにほど近いところにあるのだという。
今日来たのは、7月末に、彼の自宅に泊まり、R(XJ750E)とY(限定解除挑戦中)も誘ってバイク4台で、鈴鹿8時間耐久レースに行こうという、その話を持ってきてくれたのである。しかもチケットは、S氏がタダで入手できるという。RとYも了解済だそうだ。
私も、その場で快諾したのは言うまでもない。

8耐の決勝は日曜日だから、土曜日の午後にこっちを出て、深夜に鈴鹿着、朝から見る予定を組んだ。夜の高速は危険な面もあるだろうが、その距離や行程を考えるとわくわくした。大学最後の夏休みを飾る大きなイベントとなった。

Img_0057
写真は本文とは関係ありません

そんな話に花を咲かせながら、狭い部屋で、3人で夕飯を食べた。もちろん私の手料理だが、何を作ったかも覚えている。玉子焼きと餃子のスペシャル定食だ(どこが)。

「お前、これだけかよ
とKには言われたが
「なーに、ご飯はたくさんある。いくらでも食ってくれ。納豆もあるぜ
と返した。
今聞いたような厚遇が分かっていれば、あと1品ぐらい作っておいたのに(爆)。ちなみに当時私は、毎日米を夕飯だけで2合炊き、2合全部喰らっていた。

翌日、SとKは、腹をちょっと膨らませて帰っていった。

続く・・・

| |

« 私のバイク遍歴(28) ナナハンにも慣れた | トップページ | 私のバイク遍歴(30) 198X年の鈴鹿8耐-前篇 »

私のバイク遍歴」カテゴリの記事

コメント

いちごさんは、私が憧れて届かなかった体験をされてますねぇ
CBX,Z1300,XS1100sp,Z1R,CB1100R、CB750F
よだれ出しながら、マジマジ見ていた記憶があります。

しかし、巷で話題の高野龍神をバイクが疾走する動画
メーターを映して逮捕されたのはお粗末ですが、
隼って、すんごい加速してますねぇ

投稿: エボる | 2010年3月 5日 (金) 18時14分

こんばんは。

レンタルバイクがあるのを知ったのは最近なのですが、当時にすでにレンタルバイクがあったのに少し驚いています。もっと驚いたのはそのバイクがCBX1000だとは。

今でこそ大型のバイクがレンタルバイクにラインナップされているは理解できますが、そのショップは当時ではまだ少なかった限定解除の人をターゲットにこのバイクを置いていたということでしょうか。驚きました。(自分が知らなかっただけ??)

投稿: やんべ | 2010年3月 6日 (土) 00時17分

男でしたか....( ̄▽ ̄)。
しかも8耐のお誘いとは。
いいですね~。
野郎達の集会って感じで。


玉子焼きと餃子!?
しかも..学生の身分で..納豆付き!!!
なんて豪華なお食事!!

投稿: おくさん | 2010年3月 6日 (土) 09時54分

夕食だけで2合って、すごい。料理の腕だけじゃなく、食べるほうもツワモノですね(^^)v
それにしても、6気筒の衝立の迫力。どんなでした?
私には跨げないだろうなぁ(笑)

投稿: まつ | 2010年3月 6日 (土) 11時25分

エボるさん、おばんです。

Z1300も乗る機会はあったんですが、しり込みしてしまいました(笑)。
>Z1R,CB1100R
この2台も、乗ってみたかったですね。

>逮捕されたのはお粗末です
お粗末ですね。しかも投稿したのは友人?

隼の加速は凄いでしょうね。あ、隼も乗ってみたいです! 今一番試乗したいかも。

投稿: いちご | 2010年3月 6日 (土) 20時00分

やんべさん、おばんです。
はい、レンタルバイクでした。彼はCBXを買っていませんから。確かに約25年にレンタルバイクがあって、しかもCBX1000というのは、言われてみれば凄いことです。

しかしレンタルバイクは高いですね。需要と供給の市場原理で仕方ないのですが、北海道で調べたら、CB1300はコンパクト普通車の4,5倍しました。やっぱり自分のバイクで行くしかないかな。

それと、ブラウザ不調で、なかなかお邪魔できません。m(__)m

投稿: いちご | 2010年3月 6日 (土) 20時05分

おくさん、こんばんは。
はい、野郎どもの集会っていいものですよ。

>学生の身分で..納豆付き!!!
>なんて豪華なお食事!!
豪華でしょう! その後S氏は食べてましたよ(爆)。

投稿: いちご | 2010年3月 6日 (土) 20時07分

まつさん、おばんです。

夕食だけで2合って、すごいですよね。今では信じられません(爆)。

この頃の料理は、まだ駆け出しでした。

6気筒は迫力ありましたよ。唯一無二のエンジンですから。
まつさんは足が長いスポーツマンなので、らくらく跨げます!

投稿: いちご | 2010年3月 6日 (土) 20時09分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 私のバイク遍歴(28) ナナハンにも慣れた | トップページ | 私のバイク遍歴(30) 198X年の鈴鹿8耐-前篇 »