缶詰の味

皆さんは、こんな経験があるでしょうか。何故か、あの缶詰を思い出したので・・・・・

それは、今をさかのぼること約20年。
私はまだ独身で、ある日、一人で酒を飲んでいると、腹が減ってきました。「食前酒」といって、食前に飲む酒は、ことのほか喉にしみて、それはそれは美味なこと　当然、胃も刺激されて、何か食べたくなってきますよね。

冷蔵庫の中を物色してみると、「まぐろフレーク」の缶詰を発見。

缶詰は開いており、半分ぐらいになっていました。食べかけのようです。
これ幸いとばかり、それを持ってテーブルに持ち帰り、早速箸でつまんでみると・・・・

「ん」

味が妙に薄い・・・。

さらに一口。

「んん」

酔ってしまったか？　もう1回。

「んんん」

缶詰をよく見ると、ラベルにはにゃんこの絵。キャットフードでした（爆）。
当時我が家には「ミーコ」という♀猫がおり、猫にあげた途中だったんですね。

キャットフードって、薄味なんです。この時初めて知りました（笑）。
ま、別に人間が食べて悪いものではないけど、ちょっとねぇ・・・。さすがにそこで冷蔵庫に戻しました。

醤油とマヨネーズかければ、食べられたかな（核爆）。

しかし・・・上には上がいるものです。

昨年行った、白樺湖近くのOB会キャンプで、小さいかわいい犬を連れた後輩の女性がいました。
上に書いたのと同じ話をすると・・・

「あ～ら、いちごさん、ワタクシそんなのいつもですわ」

「は　と言いますと・・・」

「新しい缶詰買ってきたとき、それがこの子のお口に合うかどうか、ワタクシ、いつも試食しますわよ」

絶句「・・・」

「あら、何をびっくりしてるんです　そんなの、飼い主として当たり前でございますわ。オホホ」

私はまだまだ未熟な人間でございます。

写真の猫が、同じ釜の飯缶詰を喰った「ミーコ」です。私が20才から37才ぐらいまでを共に過ごした、思い出深い猫です。
母親が亡くなったあとすぐ、あとを追うように逝ってしまいました（涙）。小さい猫といえど、同じ猫は、この世に2匹といないんですね。
今は空の上で、2人で遊んでいるかな