あれから40年
もう日付は変わってしまったけれど、昨日は11月25日。
40年前のその日は、昭和45年11月25日。作家三島由紀夫が自決した日です。
その日何が起きたか-物心ついた頃、という齢でもないのに-子供だった私は、全く知りませんでした。
三島由紀夫文学館(2009年8月撮影)
当日まいた「檄文」から抜粋
われわれは戦後の日本が、経済的繁栄にうつつを抜かし、国の大本を忘れ、
国民精神を失い、本を正さずして末に走り、その場しのぎと偽善に陥り、自ら
魂の空白状態へ落ち込んでゆくのを見た。政治は矛盾の糊塗、自己の保身、
権力欲、偽善にのみ捧げられ、国家百年の大計は外国に委ね、敗戦の汚辱
は払拭されずにただごまかされ、日本人自ら日本の歴史と伝統を涜してゆく
のを、歯噛みをしながら見ていなければならなかった。
三島がもし存命なら、現在85才ですが、昨今の政治情勢を見てどんなことを言うでしょうか。
そう思う方は多いようです。正鵠を得た言葉を発し、そして豪快に笑うのではないか、と思います。
文学館中庭にあるアポロ像
死後40年経っても、存在感の大きい作家です。
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