« 再び、きのこ山 | トップページ | あれから40年 »

2010年11月25日 (木)

きのこ山に来る人々

21日(日)午後4時、きのこ山の山頂に着きました。
着くと、飛び立つ方は誰もいません。それもそのはず、この時間に離陸したら、着陸する頃には日が暮れてしまいます。
それでも、エリミネーター氏と、車で来た中年夫婦がいました。私が着いた時には、3人ともこちらを見ましたが、エンジンを止めると、彼らはまた西の空へ向き直ってしまいました。

気温12℃、寒いです。湿った空気が「夕もや」となって下界を包もうとするこの時刻、山頂には裾からの風が強く吹き上げ、西日が冷え冷えと差していました。

クリックで拡大します
Img_26952

聞こえるのは、風の音だけです。

エリミネーター氏は、少し離れたところに座って、夕陽を眺めていました。
ヘルメットを脱いだ時に「こんにちは」と言えればよかったものを、間が悪いと言うか、物理的距離や雰囲気によって、言葉が出ませんでした。そういうことって、ありますよね。
一度逃してしまうと、あとはお互い不可侵の距離感を保って、何となく黙っている、ということになります。

-半径5km以内に、きっとこの4人しかいないのに- 誰も無言。

                                                               

遠景は、もやがかかり始め、はっきり見えません。

Img_26732

話し相手がいないので、私はiPodを取り出してドボコンを聞くこととしました。この「サビ」の部分、セピア色に染まったボヘミアの大地とそこに吹く風を想像させる、この曲が私は大好きです。

「Dvo-Con.mp3」をダウンロード

エリミネーター氏は、まだ夕陽を眺めています。ここで、非日常的な時間を過ごしたかったように見えます。

下界には紅葉も見えましたが、くっきりと見えません。PLフィルターをつけても同様。

Img_26762

一方の夫婦は・・・・・
黙っていました。夫がカメラを持って左に行けば、さっきまで車を風除けにして震えていた妻も左へ。夫が写真を撮っている間、妻は無言で寄り添う。歩き出すと、妻も歩き出す・・・。

半径5km以内に誰もいないのに-それは、都会の海に面した公園で、一定の距離を置いてカップルが座り、海を眺めているような光景でした(見たことありませんが、たぶんそうだと思います)。

エリミネーター氏、ご出発。

Img_26972

東はまだ青空ですが、西は黄金に染まり始めています。
CB400SF氏が通り過ぎました。タイミングよく、会釈を交わして。

Img_26772
画面右下にある、画像をコピペしたような箇所は、ハングライダーの離陸板です。

夫婦がご出発。
そのあとRV車が1台来て、若いカップルが写真を撮って走り去りました。

さて、CB400SF氏が戻って来ません。ということは、あのダートを下りたのでしょう。

                                                             

街の灯りが輝きだしました。

三脚とレリーズ使ったのに、これ以外はブレていました。細い脚に重い頭(50D)を載せたので、風で揺らいだようです。

Img_27852

と、この記事を書いていて気づきました。
きのこ山に来る方は、ほぼ3通りに分けられるようです。

  1 ハングライダー・パラグライダーで離陸する人々
  2 ここからの景色を見る、只それだけのために、自転車やバイクで上って来る人々
  3 筑波水郷あたりをRV車で観光している最中、単に通りかかった人々

                                                             

そろそろ帰りましょう。

脳内BGMは、これです(古すぎ)。
「日本昔話」
いいな いいな人間って いいな おいしいおやつに ほかほかご飯 こどもの かえりを まってるだろな 僕もかえろ おうちへかえろ でんでん でんぐりかえって バイ バイ バイ”

書いていたら文意が大幅に変わってしまい、タイトルはおろか、カテゴリーまで予定と違ってしまいました(爆)。

↓ドボコンのお勧め2枚                                     

 

| |

« 再び、きのこ山 | トップページ | あれから40年 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

プチツー、オフ」カテゴリの記事

コメント

いちごさんこんにちわ^^

僕も何度かバイクや車が集るきのこ山のような所へ
行った事あるのですが、僕は小心者でなかなか挨拶できません^^;
不思議とその他の方も無言ですね・・・何故でしょう(笑)

投稿: 猫ワ | 2010年11月25日 (木) 11時45分

 それぞれに、それぞれの思い入れがあるのかもしれませんね。単に迷い込んだ方もいらっしゃるのかもしれませんが。
 CB400SF氏、戻るに戻れなかったのでは・・??

投稿: 剣片喰 | 2010年11月25日 (木) 19時04分

話し相手がいないので、いちごさんはiPodを取り出して
“ロボコン”を聞くこととしたんですね?
その「サビ」の部分は、「がぁ~んばれ ロボコンッ デンガラガッタ デンガラガ~ァッタァ~」でしたよね  確か?(笑

ロボコンのお勧め写真は“おくさん”のブログにあったような・・・

きのこ山から見る暮れはじめ夜景 きれいな写真ですねぇ
いい場所やと思います。

パラグライダーもしてみたいです。 極度の高所恐怖症ですが(爆

投稿: エボる | 2010年11月25日 (木) 21時02分

こんばんは。
きのこ山って、それほど人は集まらないのでしょうか。(季節的にかな。。。)
なんだか、時間がゆっくり流れるような雰囲気がつたわってきました。
暖かくして、コーヒーでも沸かして、ボーっと空を眺めるのをやってみたくなります。

投稿: やんべ | 2010年11月25日 (木) 22時50分

猫ワさん、おばんです。

>不思議とその他の方も無言ですね・・・何故でしょう(笑)
なるほど、このコメント拝見して気づきました。たぶん、浮世から離れたいと思った人が来るのでしょう。ハングライダーの方がいなければ、ほとんど人がいませんから。

投稿: いちご | 2010年11月25日 (木) 23時42分

剣片喰さん、おばんです。

>それぞれに、それぞれの思い入れがあるのかもしれませんね。
そうですね、そう思います。

>迷い込んだ方もいらっしゃるのかもしれませんが。
それも当たりだと思います(笑)。

CB400SF氏、無事に下りていればよいですが・・・。初心者には見えなかったので、大丈夫ではないかな。

投稿: いちご | 2010年11月25日 (木) 23時44分

エボるさん、おばんです。

>“ロボコン”を聞くこととしたんですね?
>「がぁ~んばれ ロボコンッ デンガラガッタ デンガラガ~ァッタァ~」
意表をついたコメントで、困りました(爆)。ロボコン見たことはありますが、歌は知りませんでした(汗)。

きのこ山、いい場所ですよ。今度関東にいらした時はご案内します。

>パラグライダーもしてみたいです
私は、脇で見てますから。飛び立つ時、まっさかさまに行きそうで怖いです(震)。

投稿: いちご | 2010年11月25日 (木) 23時47分

やんべさん、おばんです。
きのこ山は、ハングやパラ以外の人はあまり来ませんね。
もっと暖かければ、椅子も持ってきて、のんびり半日過ごしたいものです。

コーヒー沸かそうかと思ったこともあるのですが、いかんせん、いつも風が強いです。それと山火事注意という看板が多いので、道徳的にどうかな・・・と諦めてます。

投稿: いちご | 2010年11月25日 (木) 23時50分

こんばんは。
いちごさんからのヒントで、見つけました、きのこ山!
いわゆる 白い道 ですね~。私も、コーヒーなどとあこがれますが、技術的に無謀そうです。(涙)
風返峠を四輪で、参道方面から直進して うわ~これは白ボルでは無理! と・・・
人はそれぞれ、とっておき の場所があるんですよね。
私も、近場でそんな場所見つけたいです。

ロボコンと読み間違え いつものいちごさんが・・・? 混乱したのは、私だけではなかった!!(笑
でも、最後は 日本昔話 私の頭の中では、エンディングテーマ 坊や~よいこだ ねんねしな~
が、ぐるぐるです。
ハイ おやすみなさいです。

投稿: 白ボル子 | 2010年11月26日 (金) 00時43分

白ボル子さん、こんばんは。
1300で行けるのですから、400なら楽勝ですよ。今度ご案内しましょうか。

>とっておきの場所
白ボル子さんは千葉でしたね。千葉にもどこかありそうですね。海岸沿いでもくねくねでも。

>ロボコン
なるほど、そう読めるわけですか。でも、ドボコンです(笑)。
お勧めCD買って、聞いてみてくださいな。
それとこの歌を知っているとは・・・年代が近いと見た!

投稿: いちご | 2010年11月27日 (土) 01時04分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 再び、きのこ山 | トップページ | あれから40年 »