数値の真実
今回の地震では、地震そのものの被害も津波の被害も甚大だったのですが、今の関心は原発です。放射能は、今後何十年あるいは何百年にもわたって負の影響を及ぼします。
昨日今日と、かなりの放射能が漏れています。
新聞報道では、「この放射能レベルは、レントゲンのエックス線撮影より低い」などと言っていますが、そういう言い方はどうかな、と思います。
何故なら、エックス線撮影はほんの一瞬です。
一方、原発から漏れる放射能は、連続して浴びるわけですから、たとえ低くても、比較する対象としては間違っています。人体が受ける放射能は、その累積であるからです。
穏やかな太平洋
また、「1年間の放射線許容量を1時間で浴びる量」
という表現は、すなわち、365*24=8,760倍ということで、こう言ったほうがはるかに分かりやすいのですが、あまりそういう言い方は耳にしません。
平均寿命にも、数値のマジックが隠れています。
「人生50年」だった時代、ほとんどの方が50才で亡くなったわけではありません。80才、90才の老人も数多くいたのです。
ただ、出生後すぐ、または幼くして亡くなる方が多かったため、統計上50才となるだけです。
たとえばここに、10人の子供が生まれたとします。
そのうち9人は、1才で亡くなったとする。残り1人は、91才まで生きたとする。見かけ上の平均年齢は91才ですが、統計上は(1*9+91)/10=10才となります。
このように、数値の裏に隠された真実に気づいてほしいと思います。
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コメント
いちごさん、こんばんは。
放射能の件は、おっしゃる通りだと思います。
学者さんが放射能漏れは微量であると自信を持って言うのなら、現場に普段着で立ち続けてほしいです。
解説者として冷静に数値を出して状況を説明しているのも良く分かるのですけど…
多分ですが、防護服を着て手でバルブを操作している作業担当の方がいると思います。
付近にお住まいの方々には掛ける言葉も無く、また、命がけで復旧作業をされている方には敬意を表するのみです。
何とか、一日も早く状況が好転してほしいと願っていいます。
投稿: まつ | 2011年3月15日 (火) 23時50分
最近のニュースや原発の状況、そして自分の仕事の状況で、なかなかコメントや記事を書く気になれずにおります。(みなさんの記事は拝見しています。)
そんなおり、こんな記事を見つけました。
ttp://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html
(頭に"h"を補完してください。)
この内容だけでは公平に判断ができないのはもちろんなのですが、少なくとも自分が想像していた、もしくは納得のできる内容が多く、我々国民も真剣に考えなければならないと事かと感じてしまいました。(こうなるまで真剣に考えなかった自分にも悔いる事なりましたが)
投稿: やんべ | 2011年3月16日 (水) 02時07分
いちごさん、こんばんは。
余震がつづき不安でしょうがガンバってください。
原発はいよいよ危なそうな雰囲気です。
なんと警視庁の機動隊が(任務として適正なのか?)地上放水を
行うようです。根本的な対策にはならなそうですが
何もしないで指をくわえて見ているよりはましかもしれません。
東電は最終的にどのような判断を下すのでしょうか。
投稿: renon | 2011年3月16日 (水) 21時23分
いちごさん こんばんは
いちごさんちでは被害が無かったようで、何よりです。
見えないものほど、怖いものはないですね!
今回の地震、津波、原発事故に対するコメントは軽々にはし難いですが、
東北地方が復興して、今まで以上に強い地域の実現を祈念するばかりです。
現地で特に感じたことは、「自衛隊ってすごい」と思いました。
災害時に、あの組織力はすごい力です。
投稿: エボる | 2011年3月16日 (水) 22時23分
>まつさん
>やんべさん
>renonさん
>エボるさん
コメントありがとうございます。
今後の状況をよく見ておきたいです。
投稿: いちご | 2011年3月19日 (土) 23時11分