クラシック作曲家の作風を漢字2文字で表わしてみる
バイクに乗れないわけではありませんが、ロングツーに行けないので、それ以外の記事が多くなりつつあります。
が、あるとき、ふと思いついたのです。一度、作曲家の作風と国籍の関係についてこんな記事を書いていますが、作風を漢字2文字で表わせないかと。
4文字熟語は意味が狭くなりますので、2文字です。
ビバルディ 軽快
バロックに属する作曲家ですが、「四季」や「調和の幻想」から受けるイメージは、この言葉に尽きます。
バッハ 論理
バッハの音楽は、楽譜で書かれた哲学書を読むような味わいがあります。が、哲学と言うよりは、音符を使った論理学のようです。
モーツァルト 飛翔
「悲しみは飛翔する」と形容したのは、小林秀雄でした。時空を超え、最後の交響曲「ジュピター」でも、40番ト単調でも、膨大な協奏曲群でも、彼の魂は飛翔します。
ベートーヴェン 巨大
彼の音楽を「苦悩を経て歓喜に至る」とよく言いますが、この、手垢のついた言葉は好きになれません。巨大が最もふさわしいです。
ブラームス 重厚
ベートーヴェン亡きあとのドイツ音楽を引き継いだ彼ですが、ドイツ人らしい重厚さがあると思います。
シューベルト 素直
ビゼー 溌剌
この人も天才でしたが、36歳で夭逝しました。カルメン、アルルの女、交響曲第1番、溌剌として若々しいです。
メンデルスゾーン 金色
どうしても、金色に光り輝くイメージがあります。
ドヴォルザーク 自然
「彼の音楽には、自然の持っている優しさ、調和、行きすぎへの抑制が、いつも裏付けとしてある」(吉田秀和氏)
スメタナ 郷土
郷土愛を、これほど素晴らしい音楽で表現した作曲家は、他にあまりいないと思います。
チャイコフスキー 豪華 憂鬱
彼の音楽は、この両者を兼ね備えているものです。片方だけでは足りません。
ヴェルディ 華麗
プッチーニ 美麗
モーツァルトもシューベルトも、美しいメロディを書きましたが、プッチーニにはかないません。
ワーグナー 熱狂
重厚でありますが、「ワグネリアン」と呼ばれる熱狂的なファンを擁しています。
ラフマニノフ 妖艶
ショパン 悲恋
彼も30代で亡くなった。その人生からは、どうしても政治的な翳りを感じてしまう。
でも、その旋律は悲恋という言葉がふさわしい。
フォーレ 優雅
パガニーニ 魔界
これ以外の作曲家は、知らないか、言葉が浮かばなかったかのどちらかです。
独断と偏見に満ちた内容でした。
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コメント
こんばんは。
SevenFiftyです。
ヴィヴァルディは・・・軽快はなるほどです。
バッハは・・・快眠ですね、寝ながら聞くことが多い。
モーツァルトからパガニーニまでの音楽家は縁が無いです。
ロボスは・・・南米でマンマですね。
リゲティは・・・難解かなぁ。
バーバーは・・・葬送でしょうか。
テレマンは・・・食卓で決まり。
ブリテンは・・・保守ですね。
投稿: SevenFifty | 2013年6月 7日 (金) 01時13分
いちごさん、こんにちは。
記事とは関係ありませんが
来週予定のツーはしばらく延期します。
大変申し訳ありませんm(_ _)m
投稿: renon | 2013年6月 8日 (土) 11時40分
>SevenFiftyさん
ロボスしか分かりません、ヴィラ・ロボスですよね。
まだまだ奥が深いです。
>renonさん
了解です。
私は水曜日から5連休なので、水か木のどちらか、日光に行けたら行ってきます。行けたらですが。
投稿: いちご | 2013年6月 9日 (日) 20時12分