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2015年8月 6日 (木)

澄むと濁るで大違い

世の中は澄むと濁るで大違い  刷毛(はけ)に毛があり 禿(はげ)に毛はなし

この言葉、いろいろバリエーションはあるようですが…  そんな実話を1つ。

 

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それは今から10年以上前、会社社宅の植木が伸びてしまったため、シルバー人材センターに剪定を頼んだときのことである。

実際の剪定は、町内でも腕の立つ新山さんにやっていただくことになった。新山さんの齢は65才ぐらい、ごま塩頭で、いかにも職人肌の目つきの鋭い方であった。

お互い面識があるからか、彼は直接私に電話をしてきた。長らく職人として生きてきた彼は、低くしっかりした声でてきぱきと日程や支払額を呈示した。私は頼むべき人に頼んだことを喜び、電話口で、社宅の植木がすっかり綺麗になった情景を想像した。

そして彼は、最後にこう言った。
「それと、水もりどうしますか?」

 

「水漏り? いや、社宅で水は漏っていませんけど」
「違いますよ、水漏りですよ」
「いや、水道工事は頼んでいませんが」
「だがらぁ、水漏りですよ!」

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私は、全然頼んでいないことを唐突に言われて狼狽した。依頼したのは植木の剪定だけであって、水道工事は別の専門店に依頼しているからだ。

 

Img_2613

 

「どうします?」
「・・・」

彼が短気なのは分かっている。このままでは、身に覚えのない水道工事まで依頼しなければならなくなりそうで、私は混乱した。

 

 

Img_2609

 

「…水洩り書ぎますか?」

 

 

ここで、私はやっと理解した。

「それって、水道工事でなく、見積もり書のことですか?」
「んだよ、さっきからそう言ってっぺよ」
「あっ、すみません。お願いします」

何故か、謝ることになってしまった。彼が言っていたのは、みづもりでなく、みつもりなのであった。新山さんはすぐに水漏書、でなく達筆の見積書memoを出してきたから、私は快諾した。
そして彼は見事な職人技を発揮し、社宅の庭は、真夏の太陽にまぶしく輝いた・・・。

 

Img_2580

 

これは、既に消滅したブログに一度書いたものを脚色し、再掲したものです。事実と比べて文言に多少の差異はありますが、私が実際に経験したできごとです

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あぁ、茨城弁が懐かしい今日この頃(写真は、「和倉昭和博物館とおもちゃ館」です)。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。
SevenFiftyです。

>写真は、「和倉昭和博物館とおもちゃ館」です
わたしのツーリングでは普通に出てくる風景ですよ。
でも四足のアナログテレビは難しくなりました。

投稿: SevenFifty | 2015年8月 7日 (金) 22時00分

和倉にこういう博物館があるんですね。

氷見昭和館かと思いました。
http://www.kitokitohimi.com/tourism-guide/facilities/post-8.html
ここにも行ったことはありませんが。

投稿: 片田舎動物病院 | 2015年8月 8日 (土) 08時22分

>SevenFiftyさん
そうですしたね。古い看板などを探す技は素晴らしいです。
四足のアナログテレビは、もはや絶滅したのでは? 放送は受信できないし、モニターにしては大きさと解像度に問題がありそうです。

>片田舎動物病院さん
氷見にあるのは知りませんでした。
喫茶コーナーに行ってみたいです。

投稿: いちご | 2015年8月 9日 (日) 00時14分

箱火鉢と火箸は猫の顔の実家の座敷に今でもあります。(苦笑)

投稿: 猫の顔 | 2015年8月 9日 (日) 10時12分

>猫の顔さん
それは大事に取っておいたほうがいいですね。
我が実家にもありましたが、いつのまにかなくなってました。

投稿: いちご | 2015年8月 9日 (日) 23時31分

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