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2016年12月17日 (土)

欲しかった「全集」

ずっと前から欲しいと思っていた、地方の書店でも古書店でも一度も見たことのなかった「吉田秀和全集」、このたび13巻まで購入しました。

と言っても、全集は第26巻ぐらいまでありますから、半分に過ぎません。2回に分けて買いましたが、2回目はバラ売りしてくれなかったので、1巻と12巻が重複してしまいました。まぁいいでしょ。
初版は確か1975(昭和50)年ですから、白かった函は40年の歳月を経てかなり熟成されています。
 
 
 

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要は、音楽評論と、絵画をはじめとした芸術全般の評論文です。読んでも全部分かるわけではありませんが、核心を突いた言葉、多彩な表現は飽きることがありません。その文章レベルは一流作家並みかそれ以上です。
吉田氏が言った言葉で最も有名なのは、ロシアのピアニストウラディミール・ホロヴィッツが来日したときの演奏を評した『ひびの入った骨董品』です。単に演奏を批判しただけの言葉ではなかったようですが。
 
 
 
 
モノクロにすると、函の日焼けが目立たないかなって、同じですね。でも中身は綺麗です。
 
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1巻

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11巻
 
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さて、13巻まで買ったことを写真付きで某SNSにUPしたところ、
 
「うちにもあります。父の形見です」
「亡き父が、私の大学入学祝いに買ってくれました」
「リアルタイムで1冊ずつ購入しました。私の宝物です」
 
などのコメントをいただきました。なるひど、皆さん大事にされているのですね。 
中身は正直言って難しいですが、少しずつ読んでいきましょう。10年で読み終わるのかしら。
 
と、ほぼ同時期にかもしかさんも10巻まで揃えたそうで、共に読破するか、あるいは本棚の飾りとなってしまうのか・・・(爆)。

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コメント

おはようございます。

初版が、1975(昭和50)年ですね。

一巻が3000円もする代物でしたから、飛び飛びで、1.5.6.7巻しか買えなかったですが、

いちご さんに感化?されて

このほど、初版シリーズ全10巻を手に入れました。

現在では26巻まで増刊されたのですね。

さてさて、並べると 壮観です。 

ニヤニヤしながら眺め・・読みきるのが先か、命が先か?(爆笑)

投稿: かもしか | 2016年12月18日 (日) 08時43分

見ただけで眠くなりそうな本ですね。
特に私は読書というものは苦手中の苦手です。
だからもちろんこの本のありがたみとか重要度は皆無です。
とにかく難しそう。

投稿: かき | 2016年12月18日 (日) 10時15分

>かもしかさん
初版でそろえたとは、こだわりがありますね。
私のは初版やら重版やらで、まぜこぜの混血です。^^;
なかには、4,700円なんて価格のやつも。
>ニヤニヤしながら眺め・・
まぁ、ニヤニヤしながら眺めるのが一番正しい使い方でしょう(笑)。
>読みきるのが先か、命が先か?(爆笑)
こればかりは分かりませんね。あ、誰もがという意味ですよ(爆)。


>かきさん
読書は苦手ですか? でも仕事上、脚本には縁があるのでは?
難しい本であることは確かです。ほとんど飾りのような気もしますが。^^;

投稿: いちご | 2016年12月18日 (日) 22時27分

こんばんは。
SevenFiftyです。

ネットでいっきにそろえるのも出来るかもですが、こつこつと買い求めて読みふけるのも良いですね。

わたしは皆川達夫氏の著書があったのですが今は手元にありません。
隠れキリシタンのオラショも氏の著書で知りました。
長崎の教会群が世界遺産にでもなればオラショももっと知られるかもです。

投稿: SevenFifty | 2016年12月22日 (木) 22時50分

>SevenFiftyさん
揃えて眺めるのが第一の目的?ですから、一気に買った方がいいのですよ。
あまりない古本で地方では売っていませんから、少しずつ買うと送料が余計にかかってしまいます。

>オラショ
恥ずかしながら、初めて知りました。
世界遺産になれば、知名度も上がるでしょうね。

投稿: いちご | 2016年12月23日 (金) 17時32分

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