湯豆腐
最近寒くなってきたのと、ダイエットを兼ねて、たまに湯豆腐を食べている。鍋に豆腐と白菜を入れ、別皿にポン酢と刻みネギを用意し、酒を飲みながら湯豆腐を食べる。すぐ腹一杯になるが、1時間もすると空腹になる。豆腐はカロリーも少ないからまあ当然であろう。
そうして豆腐をすくっていると、はるか昔、母親が作っていた湯豆腐を思い出したのである。
母親は田舎の農婦で、また現在ほど情報の豊かな時代ではないから、料理は自己流か、テレビの料理番組か、どこかで聞いてきて作るのであろう。その湯豆腐には、豆腐しか入っていなかった。
また湯豆腐は夕飯のおかずに出ることはなく、当時工場に勤めていた父の夜勤帰りの酒の肴にだけ提供された。父は深夜2時に帰ってくるのだが、その時刻に作り始めるのは面倒だと見えて、いつも母は22時頃に作ってから仮眠し、父が帰ってくる直前に起きて温めなおしていた。しかし、いつも長時間煮てしまうため、切った豆腐には「巣」が入って固くなり、2,3個がつながっていた。
写真はWEBから拝借しました
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